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連載 オンラインによる医療者教育・Vol.18
オンライン教育における学習分析・教学IR
-――学習・教育の履歴を活用する方略と注意点
Learning analytics and educational IR in online education
――Strategies and cautions for using learning and teaching logs
淺田 義和
1
Yoshikazu ASADA
1
1自治医科大学医学部医学教育センター
キーワード:
教学IR
,
学習分析
,
可視化
,
学習支援
,
教育改善
Keyword:
教学IR
,
学習分析
,
可視化
,
学習支援
,
教育改善
pp.869-876
発行日 2022年2月19日
Published Date 2022/2/19
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28008869
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◎オンライン教育の実践により,種々の学習履歴がデータとして保存されることになる.このような学習に関連する情報を用い,教育の評価・改善に役立てていくための方策として,学習分析や教学IR(institutional research)といった考え方が存在する.学習分析は主として学習者,あるいは個々の教育者を対象として実施されることが多く,教学IRは組織全体としての課題発見や解決などを目的に行われることが主である.いずれも一般的な教育理論等に比較すれば新しい考え方ではあるが,オンライン教育の需要増にともない,今後は注目されていく分野であるといえる.本稿ではこれらの概念について,具体的な事例を交えて紹介する.学習分析や教学IRは,いずれも教育に関する膨大なデータを収集し,可視化・解釈することが求められる.このため,現場での実践と合わせ,学習分析・教学IRを専任として実施可能な教育者・研究者を養成していくことも必要不可欠である.
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