特集 パーキンソン病の最新知見と効果的な理学療法
Topics
パーキンソン病患者に対するLSVT®プログラムの紹介
岩井 隆比古
1
Takahiko IWAI
1
1伊月病院リハビリテーション部
キーワード:
大きな動作
,
集中的かつ高い努力
,
般化
Keyword:
大きな動作
,
集中的かつ高い努力
,
般化
pp.1222-1225
発行日 2021年11月15日
Published Date 2021/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202486
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はじめに
パーキンソン病(Parkinson's disease:PD)における運動療法は現在に至るまでさまざまなエビデンスが得られている.活動依存的な神経可塑性を活性化する運動療法の基本原理が確認され,運動療法によってPD症状の進行を遅らせ得ることが実証されたのである1〜3).
「パーキンソン病診療ガイドライン2011」においても運動療法が身体機能,健康関連QOL,筋力,バランス,歩行速度の改善に有効であることが示されている4).また改訂版にあたる「パーキンソン病治療ガイドライン2018」では有効性が報告されているエクササイズが種類に富むことが紹介されている4,5).本稿ではその多様なアプローチのなかからLSVT®(Lee Silverman Voice Treatment),特に四肢運動系に対応するLSVT®BIGについて述べる.
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