Japanese
English
紹介
進行期パーキンソン病のリハビリテーションプログラムの紹介
Introduction of rehabilitation program for advanced parkinson's disease
渡邉 志保
1,2
,
髙橋 寛人
1
,
松浦 美香
1
,
信太 春人
1
,
佐藤 暢彦
1
,
渡辺 雄紀
1
,
西舘 亜希子
1
,
武田 芳子
3
,
阿部 エリカ
3
,
小林 道雄
3
,
和田 千鶴
3
,
豊島 至
3
Shiho WATANABE
1,2
,
Hiroto TAKAHASHI
1
,
Mika MATSUURA
1
,
Haruto SHIDA
1
,
Nobuhiko SATO
1
,
Yuuki WATANABE
1
,
Akiko NISHIDATE
1
,
Fusako TAKEDA
3
,
Erika ABE
3
,
Michio KOBAYASHI
3
,
Chizu WADA
3
,
Itaru TOYOSHIMA
3
1国立病院機構あきた病院リハビリテーション科
2国立病院機構福島病院リハビリテーション科
3国立病院機構あきた病院脳神経内科
キーワード:
進行期パーキンソン病
,
TSPD-A1〜4
,
長期継続
Keyword:
進行期パーキンソン病
,
TSPD-A1〜4
,
長期継続
pp.613-615
発行日 2023年5月15日
Published Date 2023/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551203070
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はじめに
パーキンソン病(Parkinson's disease:PD)は人口の高齢化とともに有病率が増加し,指定難病のなかでも特に有病率の高い疾患の一つである.PD治療において薬物療法は必須であるが,近年,運動療法の重要性が強調されている.
PDの既存のリハビリテーションプログラムの代表的なものとして,Lee Silverman Voice Treatment BIG(LSVT® BIG)1)と,ParkFit2)があるが,これらのプログラムは軽症から中等症を対象としていて,進行期である中等症から重症例を対象としたリハビリテーションプログラムの報告は少ない.
あきた病院では,これまでPDリハビリテーションプログラム開発として,国立病院機構の共同研究であるtraining strategy for PD(TSPD)に参加した.しかしながら,TSPD-A群(中等症・重症)患者の身体状況が幅広く,設定したプログラムの個々の症例に対応する自由度が不足し,実施上の困難が実感された.そこで,TSPD-AをA1,A2,A3,A4の4つに細分化し,対象者である中等症から重症PD患者それぞれの患者の重症度に合致したプログラムを策定した.本稿ではプログラムの内容について紹介する.
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