Close-up デジタル化する理学療法
デジタルヘルスと理学療法
高橋 哲也
1,2
,
松田 雅弘
1
,
森沢 知之
1
,
齊藤 正和
1
,
鍵山 暢之
2,3
,
葛西 隆敏
2,3
,
藤原 俊之
1,4
,
代田 浩之
2,3
Tetsuya TAKAHASHI
1,2
,
Tadamitsu MATSUDA
1
,
Tomoyuki MORISAWA
1
,
Masakazu SAITO
1
,
Nobuyuki KAGIYAMA
2,3
,
Takatoshi KASAI
2,3
,
Toshiyuki FUJIWARA
1,4
,
Hiroyuki DAIDA
2,3
1順天堂大学保健医療学部理学療法学科
2順天堂大学デジタルヘルス・遠隔医療研究開発講座
3順天堂大学大学院医学研究科循環器内科学
4順天堂大学大学院医学研究科リハビリテーション医学
キーワード:
デジタルヘルス
,
理学療法
,
アプリ
,
センサー
,
遠隔
Keyword:
デジタルヘルス
,
理学療法
,
アプリ
,
センサー
,
遠隔
pp.1228-1236
発行日 2021年11月15日
Published Date 2021/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202488
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はじめに
人工知能(artificial intelligence:AI)や仮想現実(virtual reality:VR),スマートウォッチ,スマートトラッカー,スマートグラスなどのウェアラブルデバイス,スマートフォンアプリなどを医療に応用した「医療のデジタル化」が止まらない.さまざまなセンサー技術やデジタル技術が進歩し,以前では考えられないほど正確に,そして簡便に生体情報を収集することができるようになった.そして,それらを利用した遠隔医療や遠隔理学療法が急速に広がっている.
わが国では,医師法,医療法や薬機法などが複雑に整備されていることから,そのような最新技術を既存の医療インフラに組み込みにくい点では,アナログな理学療法技術はとって代わられないとの意見もある.しかしデジタル化の波は想像以上に強く,大きく,コスト高の医療従事者は,デジタルに代替されていく可能性も否定できない.理学療法分野においても,遠隔運動指導,自動姿勢解析,運動療法メニューの提供など,新しい技術やサービスが広がっている.その範囲はあまりに広く,すべてを網羅することはできないが,筆者が行っている最近の取り組みを含めて,理学療法が関係するデジタルヘルスについて解説する.
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