臨床実習サブノート 基本動作の評価からプログラムを立案する・6
パーキンソン病患者の基本動作の評価からプログラムを立案する
大橋 妙子
1
,
江口 淳子
1
,
三宮 克彦
1
,
野尻 晋一
1
Taeko Ohashi
1
1熊本機能病院 総合リハビリテーションセンター
pp.845-850
発行日 2012年9月15日
Published Date 2012/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102409
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はじめに
パーキンソン病は,黒質緻密部や腹側被蓋領域のドパミン神経細胞の変性を主体とする進行性の神経変性疾患であり,運動系の障害として安静時振戦,筋固縮,無動,姿勢反射障害の4大徴候がある.また精神系の障害としては抑うつ,認知機能障害,幻覚,妄想,REM(rapid eye movement)睡眠行動障害などがみられ,自律神経系の障害として便秘,起立性低血圧,排尿障害,嚥下障害などもみられる.10万人に対して約150人の割合で生じ,多くは50~70歳で発症する.神経疾患の中でも有病率が高く加齢と共に増加している.
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