Japanese
English
報告
高齢腰椎疾患患者における6分間歩行テストによる手術前後歩行能力の経時的変化
The chronological change of gait ability using 6MWT in elderly patients with lumbar degenerative spondylitis
米花 沙代
1
,
岩﨑 素之
2
,
長畑 啓太
1
,
遠藤 智康
1
,
佐藤 耕司
1
,
新谷 好正
2
,
馬渕 正二
2
Sayo YONEHANA
1
,
Motoyuki IWASAKI
2
,
Keita NAGAHATA
1
,
Tomoyasu ENDOU
1
,
Kouji SATOU
1
,
Yoshimasa NIIYA
2
,
Shouji MABUCHI
2
1小樽市立病院リハビリテーション科
2小樽市立病院脳神経外科
キーワード:
歩行能力
,
腰椎疾患
Keyword:
歩行能力
,
腰椎疾患
pp.1025-1029
発行日 2021年9月15日
Published Date 2021/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202437
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要旨 【目的】高齢腰椎疾患患者の術前から術後1年までの歩行能力の変化を捉え,歩行能力の経時的変化について検討する.【方法】対象は2014年11月〜2015年8月に,小樽市立病院において腰椎変性疾患で手術を施行した21例(平均年齢75.3±9.5歳,男:女=12:9).歩行能力の評価は6-minute walk test(6MWT)を使用し,評価時期は術前,術後2週,3か月,6か月,12か月とし,歩行中断距離(6-minute intermittent distance:6MID),総歩行距離(6-minute walk distance:6MWD),歩行速度について統計学的に検討した.【結果】6MID,6MWDともに術後3か月まではその直前の計測値と比較しても有意に距離が上昇していた.歩行速度は術後2週と術前の比較では上昇の傾向を認め,3か月と2週の間で有意な上昇を認めた.【結語】高齢であっても,術後3か月までは歩行距離の上昇が期待されるため,術前からの廃用性筋力低下,筋持久力の低下を呈している患者には,運動療法を継続していくことで歩行能力の向上が期待できる.
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