Japanese
English
原著
リハビリテーション部門におけるトランザクティブメモリーシステムや組織風土は職員満足度に影響を及ぼすか
The association between transactive memory system or organizational climate and job and workplace satisfaction among hospital staffs in the department of rehabilitation
八木 麻衣子
1,2
,
森田 英隆
2,3
,
坂本 雄
4
,
小諸 信宏
2,4
,
宮城 春秀
2,5
,
亀川 雅人
2,6
Maiko YAGI
1,2
,
Hidetaka MORITA
2,3
,
Takashi SAKAMOTO
4
,
Nobuhiro KOMORO
2,4
,
Haruhide MIYAGI
2,5
,
Masato KAMEKAWA
2,6
1聖マリアンナ医科大学東横病院リハビリテーション室
2ビジネスクリエーター研究学会コメディカル組織運営研究会
3医療法人健佑会いちはら病院リハビリテーション事業部
4医療法人社団誠馨会セコメディック病院リハビリテーション部
5社会医療法人正志会南町田病院リハビリテーション科
6文京学院大学
キーワード:
トランザクティブメモリーシステム
,
組織風土
,
職場満足
,
職務満足
Keyword:
トランザクティブメモリーシステム
,
組織風土
,
職場満足
,
職務満足
pp.212-221
発行日 2021年2月15日
Published Date 2021/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202219
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要旨 【目的】リハビリテーション部門にて,トランザクティブメモリーシステム(transactive memory system:TMS)や組織風土と,職務・職場満足との関連性を検討することを目的とした.【方法】対象は首都圏の医療機関3施設のリハビリテーション専門職331名であった.調査項目は回答者属性のほか,TMSと組織風土を評価し,因子構造を確認して用いた.アウトカムとして職務・職場満足を調査し,多変量解析で関連する因子を検討した.【結果】職務満足は,TMSの高い信憑性,相互調整や高い専門分化,組織風土の高い組織環境性,職種,経験・勤続年数と関連した.職場満足は,高い信憑性,相互調整や低い専門分化,低い伝統性と高い組織環境性,年齢,勤続年数などと関連した.医療職としての転職経験,上司との意識的なコミュニケーションは職務・職場満足とも関連した.【結論】職務満足にはTMSの全要素と組織風土の組織環境性が,職場満足にはTMSの全要素と,組織風土の伝統性・組織環境性が関連した.今後は診療成績などとの関連性の検討が望まれる.
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