Japanese
English
研究報告
男性看護師の生涯発達の様相─時間的展望と職務満足との関連からの検討
Male Nurses' Life Span Development in Relation to the Time Perspective and Occupational Satisfaction
中垣 明美
1
Akemi NAKAGAKI
1
1愛知医科大学看護学部
1Aichi Medical University College of Nursing
キーワード:
男性看護師
,
生涯発達
,
時間的展望
,
職務満足
,
male nurses
,
life span development
,
time perspective
,
occupational satisfaction
Keyword:
男性看護師
,
生涯発達
,
時間的展望
,
職務満足
,
male nurses
,
life span development
,
time perspective
,
occupational satisfaction
pp.11-20
発行日 2011年6月30日
Published Date 2011/6/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7009200053
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抄録
目的 男性看護師の生涯発達の様相を時間的展望と職務満足の関連性の観点から解明することである。
方法 看護職の生涯発達の様相を明らかにする目的で、東海地方を中心に概ね200床以上の病院に勤務する看護職に実施した自記式質問紙調査のうち、本研究では男性看護職101名の結果を報告する。
結果・考察 平均年齢34.7歳、配偶者ありが63.4%で管理職(師長)を含まないという特性をもつ本研究対象において、時間的展望と年齢層の関連では、いずれの下位尺度とも年齢層各群との間に有意差は認められなかった。属性では配偶者の有無のみに有意差があり、「希望」と「過去受容」において配偶者有りが高かった。職務満足度と年齢層の関連では「医師と看護職の関係」と「看護管理」において20〜24歳に比べ35〜39歳が有意に低かった。尺度間の関連では、「現在の充実感」は、「給料」「職業的地位」「専門職としての自律」「看護職間相互の影響」に中程度の正の相関が認められた。「職業的地位」は時間的展望の4下位尺度のすべてと関連があり、「現在の充実感」「過去受容」「目標指向性」「希望」と中程度の正の相関が認められた。生涯発達支援のためには、男性看護師特有の職務上の体験をふまえた上で「現在の充実感」に関連する職務満足度を高めるよう支援することが重要であると示唆された。
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