連載 臨床実習サブノート 運動器疾患の術後評価のポイント—これだけは押さえておこう!・7
頸椎症性脊髄症
森田 伸
1
Shin MORITA
1
1香川大学医学部附属病院リハビリテーション部
pp.1216-1222
発行日 2020年10月15日
Published Date 2020/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202085
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はじめに
頸椎症性脊髄症は,加齢による頸椎の解剖的な変化が原因で症状が出現した頸椎症により脊髄の圧迫が生じて脊髄障害を来したものです.上肢機能障害(手指巧緻運動障害,myelopathy hand,筋力低下,感覚障害など)や下肢機能障害(歩行障害,バランス能力低下,感覚障害,筋力低下など)を生じ,日常生活活動に支障を来します.
本稿では,頸椎症性脊髄症の特徴および手術療法と術後の評価について,ここだけは押さえておこう! というポイントについて述べます.評価を解釈するためには,何のためにこの評価を行うのか(意義),評価によって何がわかるのか(判断)などを理解しておくことが重要です.
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