Close-up アジアにおける理学療法—Japan Quality
中国における理学療法—Japan Qualityの展開
大塚 功
1,2
1相澤(北京)医院管理有限公司
2相澤病院
キーワード:
中国
,
リハビリテーション治療師
,
人材育成
,
アウトバウンド
Keyword:
中国
,
リハビリテーション治療師
,
人材育成
,
アウトバウンド
pp.566-570
発行日 2020年5月15日
Published Date 2020/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551201903
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はじめに
中国は日本の26倍の国土に,日本の11倍にあたる14億人が暮らし,2029年まで人口は増加するとみられる.中国国民の平均寿命は2010年74.8歳,2015年76.3歳である.中国政府は国民の平均寿命を2030年79.0歳に延伸する計画を打ち出している1).
平均寿命の延伸を後押しする背景には,急速な経済成長に伴う国民生活と衛生環境の改善がある.しかしながら食生活と衛生環境の改善によって,国民に健康がもたらされた一方で,飽食は肥満と生活習慣病を若年齢化させながら慢性疾患患者の増加を招いている.衛生環境においても2002〜2003年に流行したSARS(重症急性呼吸器症候群)や今年のCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)の蔓延など,光と影の二面性が存在している国と言える.
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