特集 IADL—生活をもっと科学的に
座談会:認知症のADLとIADL—どの時期にどのように介入すべきか
仙波 浩幸
1
,
島田 裕之
2
,
山上 徹也
3
,
金谷 さとみ
4
,
横井 輝夫
5
1日本保健医療大学保健医療学部
2国立長寿医療研究センター老年学・社会科学研究センター
3群馬大学大学院保健学研究科
4菅間記念病院在宅総合ケアセンター
5高知県立大学社会福祉学部
pp.801-808
発行日 2019年8月15日
Published Date 2019/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551201629
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認知症は,認知機能の程度が自立度に決定的な影響を与えにくいのが特徴であり,認知症をもつ患者では,よほど進行してからでないとADLには支障を来さない.そのため,むしろIADLの状況を把握することが重要で,DSM-5の診断基準においてもIADLの評価は重視されている.しかし認知症が進行すると,失行・失認,遂行機能障害,麻痺などの中枢神経障害などが加わり,ADLが大きく低下するようになる.こうした予防対象者から重度者までの長期的な流れのなかで,理学療法士は「いつ」,「どのような場で」,「どのように」介入すればよいのか.臨床と研究の両面から認知症に携わってきた先生方にご議論いただいた.(2019年2月28日収録)
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