学会印象記
—第23回日本基礎理学療法学会学術大会—基礎を学び基礎をつくる,日本独自の理学療法学会
中山 恭秀
1
1東京慈恵会医科大学附属病院
pp.380
発行日 2019年4月15日
Published Date 2019/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551201512
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●23回の歴史と規模の大きさを感じた京都大会
第53回日本理学療法学会・第23回日本基礎理学療法学術大会(以下,基礎学会)が,京都大学大学院の市橋則明大会長のもと開催された.本学会は,理学療法における医学的基礎領域にあたる「構造・機能・情報学」,「身体運動学」,「神経生理学」,「運動生理学」,「生体評価学」の5つを研究の柱として,理学療法の根拠をつくることを目的とした学会である.他職種の参加者も含め,実に1,392人を数え,その規模の大きさと学会としての成長に驚かされた.大会長の市橋先生が身体運動学の第一人者であることは当然のことのように大きな宣伝となったであろうが,京都府士会の先生方が2年以上もの時間をかけて企画を練り,都道府県士会との共同開催としては実に史上初となる合同開催となったことも大きな成功の要因であると感じた.京都府士会学会の参加者を合わせるとさらに多い参加者だったようである.
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