書評
—赤坂清和,竹林庸雄(監)三木貴弘(編)—「—痛みの理学療法シリーズ—非特異的腰痛のリハビリテーション」
高﨑 博司
1
1埼玉県立大学保健医療福祉学部理学療法学科
pp.57
発行日 2019年1月15日
Published Date 2019/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551201425
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三木氏は日本の養成校で理学療法士の資格を取得した後,特に運動器理学療法分野では世界的に有名なオーストラリアカーティン大学で理学療法学部教育を再度一から受け直した新進気鋭の理学療法士です.日本とオーストラリア両国で学部教育を受けたからこそ,「日本のリハビリテーションレベルの底上げに貢献したい」,「日本人にグローバルスタンダードを紹介しなければ」という想いから本書が生まれたものと考えます.
本書は,① 腰痛の疫学・バイオメカニクスの概説から始まり,② われわれが治療してよいのか,他職種の協力を仰ぐべきかの最低限の知識,③ 問診から客観的検査を行ううえでの見落としがちな注意点の説明,④ 治療戦略を決定する意思決定アルゴリズムの概説,そして,⑤ 動画を用いながらどのように介入するのかを丁寧に説明しています.
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