書評
―陶山哲夫(監修),赤坂清和・時田幸之輔(編集)―「スポーツ理学療法学―競技動作と治療アプローチ」
坂本 雅昭
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1群馬大学大学院保健学研究科 リハビリテーション学講座
pp.517
発行日 2014年6月15日
Published Date 2014/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551106663
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2014年度より日本スポーツ理学療法学会が設立され,専門領域として臨床力の基盤を高めるだけでなく,スポーツ理学療法学の学術的進歩と確立が求められている.この期待に応えることは,2020年東京オリンピック・パラリンピック大会における,スポーツ理学療法学の位置付けを決めるといっても過言ではないだろう.
このようななかで,本書は14の競技を取り上げ,各競技における種目動作特性の科学的分析,特徴的な外傷・障害の発生機序,治療アプローチ,予防について解説している.科学的根拠に基づいた理学療法(Evidence Based Physical Therapy:EBPT)を実施するうえで必要な要素を含んでおり,時代の要請に応えるタイムリーな構成内容となっている.
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