とびら
力
田中 恩
1
1特定医療法人茜会昭和病院リハビリテーション部
pp.1
発行日 2018年1月15日
Published Date 2018/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551201079
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近年,理学療法士の質の低下が問題となっており,その要因のひとつとして急激な会員数の増加が挙げられている.これは若手理学療法士の増加を意味しているようだが,果たしてそうだろうか?
私の知る限り昔に比べると特徴的な人(濃い人)は少なくなったと思うが,特徴的=優秀ということではないと思う.私が学生だった20数年前,脳機能についてはよくわかっていないので「脳はブラックボックス」と習っていた.そんな教育を受けた世代が果たして質が良いと言えるだろうか.脳科学の進歩と大学(大学院)教育が整いつつある昨今,教育水準は高くなりエビデンス構築も進んでいる.しかし,実習生にいろいろ尋ねてみると,私が学生のころとほとんど変わっていない.
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