連載 宝物,教えてください・8
『助産力』と『子宮力』
岡本 喜代子
1
1日本助産師会
pp.697
発行日 2016年9月25日
Published Date 2016/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665200581
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私の宝物は,昨年6月13日に逝去された進純郎先生(元聖路加国際大学臨床教授)が,助産師と女性のために残された2冊の本である。それは,先生の遺言状とも言える『助産力』と『子宮力』(ともに日本助産師会出版)だ。
『助産力』では,あなたが助産師になったのは使命であり,運命なのだと言い切ってくださっている。産科医とは知の共有を。さらに助産師は,川面を渡る風のようにそっと,妊産婦に寄り添う役割があると。女性の産む力(子宮力)を邪魔しないように寄り添う存在であると。普段の助産ケアで迷うことがあるたびに,読み返して欲しい。
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