臨床実習サブノート 臨床実習のリスク 地雷を踏むな!・9
大腿骨頸部骨折
川端 悠士
1
Yuji Kawabata
1
1JA山口厚生連周東総合病院リハビリテーション科
pp.171-177
発行日 2017年2月15日
Published Date 2017/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200800
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はじめに
本邦における大腿骨近位部骨折の発生数は年々増加しており,今後も経年的に増加することが見込まれている1).また大腿骨近位部骨折は回復期リハビリテーション病棟の主要対象疾患となっており,学生が臨床実習において評価・治療に携わる機会も少なくない.
大腿骨近位部骨折は大きく分けると,関節包内骨折である大腿骨頸部骨折と関節包外骨折である大腿骨転子部骨折に分類される.本稿では関節包内骨折である大腿骨頸部骨折に焦点をあて,理学療法を実施するうえで注意すべき顕在的・潜在的リスクについて解説するとともに,陥りやすい誤解について述べる.
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