特集 高齢者骨折の外科的治療と理学療法
大腿骨頸部外側骨折
辻村 康彦
1
,
高田 直也
2
Tsujimura Yasuhiko
1
1小牧市民病院リハビリテーション科
2小牧市民病院整形外科
pp.21-30
発行日 2005年1月1日
Published Date 2005/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100004
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大腿骨頸部外側骨折の治療で重要なことは,できるだけ早期に機能的な股関節を再獲得し,可能なかぎり受傷前に近い機能を回復させることである.そのために,(全身状態が手術的侵襲に耐えられないなどの理由で保存療法を余儀なくされる場合もあるが)多くの症例で積極的に手術的治療が行われており,その頻度は90%以上と報告されている1).
また,近年手術療法は内固定材料の開発と相俟って手術手技の進歩により,早期離床,早期荷重歩行が可能となり,その結果,これまで漫然と行われてきたリハビリテーション(以下,リハビリ)プログラムも大幅な見直しが進められている2~5).
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