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報告
歩行可能な脳性麻痺患者における選択的股関節筋解離術後の股関節内外転筋力の変化—小児と成人における術後筋力変化の違い
The difference of a change of the adduction and abduction muscular strength in the hip joint after hip joint muscle release surgery for cerebral palsy patients whose be children and adults.
楠本 泰士
1
,
高木 健志
2
,
新田 收
3
,
松田 雅弘
4
,
西野 展正
2
,
松尾 沙弥香
2
,
若林 千聖
2
,
津久井 洋平
2
,
干野 遥
2
Yasuaki Kusumoto
1
1東京工科大学医療保健学部理学療法学科
2南多摩整形外科病院リハビリテーション科
3首都大学東京健康福祉学部理学療法学科
4植草学園大学保健医療学部理学療法学科
キーワード:
脳性麻痺
,
筋力
,
小児
,
成人
Keyword:
脳性麻痺
,
筋力
,
小児
,
成人
pp.474-479
発行日 2015年5月15日
Published Date 2015/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200214
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要旨:〔目的〕小児と成人の脳性麻痺患者における股関節筋解離術の術前・術後4週・術後8週の股関節内外転筋力を比較し,年齢による術後経過の違いを明らかにすることを目的とした.〔対象と方法〕股関節筋解離術を施行した歩行可能な脳性麻痺患者17名を対象とし,術前・術後4週・術後8週時の股関節内転・外転筋力を測定した.筋力を従属変数とした反復測定二元配置分散分析および多重比較検定にて検討した.〔結果〕内転筋力は術後経過に主効果を認め,小児群では全期間で有意差はなかった.成人群では術前と比べ術後4週で低下し,術後8週で術前と同等の値に回復した.外転筋力は術後経過に主効果を認め,術後経過と被験者間との間に交互作用が確認された.外転筋力は小児群で術前と比べ術後8週で上昇した.成人群では術前と比べ術後4週で低下し,術後8週で術前と同等の値に回復した.〔考察〕術後理学療法では,対象の年齢によって股関節外転筋力の変化には差がある可能性があることを念頭に置いて,理学療法プログラムを立案する必要がある.
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