肩関節・肩甲帯部疾患 病態・診断・治療の現状 治療 保存的治療と手術的治療の現状
リハビリテーション 肩関節術後リハビリテーションにおける経時的肩内外旋筋力の有用性
尼子 雅敏
1
,
有野 浩司
,
根本 孝一
1防衛医科大学校 整形外科
キーワード:
肩関節
,
肩関節脱臼
,
関節可動域
,
関節鏡法
,
術後期
,
リハビリテーション
,
回旋筋腱板
,
筋力
,
筋力増強訓練
,
反復性脱臼
,
Bankart法
,
肩腱板損傷
,
外転運動
,
内転運動
Keyword:
Rotator Cuff Injuries
,
Arthroscopy
,
Postoperative Period
,
Shoulder Dislocation
,
Shoulder Joint
,
Rehabilitation
,
Range of Motion, Articular
,
Rotator Cuff
,
Muscle Strength
pp.232-235
発行日 2010年10月25日
Published Date 2010/10/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2011097724
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肩関節手術後における肩内外旋筋力(以下A)の経時的な変化がスポーツや労働への復帰の指標になりうるか検討した。対象は、反復性肩関節脱臼に対して鏡視下Bankart法(A/S法)またはBankart-Bristow変法(BB法)を施行した69例、および腱板損傷に対して鏡視下修復術(ARCR)を施行した20例とし、Aの経時的な計測を術後1年間行った。その結果、Aはスポーツ復帰の指標になりうることが示唆された。反復性肩関節脱臼例ではAが術後4.5~6ヵ月で最大レベルに回復し、以後横ばいで推移した。A/S法施行群はBB法施行群に比べてAの回復が早い傾向にあった。ARCR施行群では内旋筋力が健側と同レベルに回復するまでに術後平均9ヵ月を要し、外旋筋力が健側レベルに回復するまでには平均12ヵ月を要した。
©Nankodo Co., Ltd., 2010