特集 理学療法実践に役立つコミュニケーション技術
理学療法におけるプレゼンテーション技術
片田 圭一
1
Keiichi Katada
1
1石川県立中央病院リハビリテーション部
キーワード:
プレゼンテーション
,
医療面接
,
コンサルテーション
Keyword:
プレゼンテーション
,
医療面接
,
コンサルテーション
pp.313-319
発行日 2014年4月15日
Published Date 2014/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551106602
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はじめに
理学療法士は,対象者に対して問診や理学療法検査・測定・評価を行うことによって問題点を導き出し,目標達成に向けた理学療法プログラムを立案し実践している.対象者の治療は,医師を主とした医療専門職の協力により実施されており,各専門職の信頼関係をもとに構築された治療によって大きな効果を生み出すことができる.そのために,理学療法士は対象者や専門職との適切な関係を築かなければならず,互いに情報を共有し治療の方向性を明確にするために的確なプレゼンテーションが必要となる.
プレゼンテーションは,症例検討会や学術集会での発表などによって多くの理学療法士が経験しており,さまざまな場面で多数の人たちに情報を伝える手段として認識されている.加えて臨床現場では,プレゼンテーションを通じた患者との良好な関係づくりと情報収集のために「医療面接」の技法が使われ,専門職との関係づくりには「コンサルテーション」の技法が使われている.本稿では,臨床におけるプレゼンテーション技術を紹介し,対象者や他の専門職との適切な関係を築くための方策について具体的に解説する.
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