特集 呼吸理学療法の進歩
COPD患者に対する呼吸理学療法の進歩
高橋 仁美
1
Hitomi Takahashi
1
1市立秋田総合病院リハビリテーション科
pp.963-972
発行日 2013年11月15日
Published Date 2013/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551106462
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はじめに
慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease:COPD)は,厚生労働省が進める国民の健康増進計画「健康日本21(第2次)」で,がんや循環器疾患,糖尿病と並ぶ生活習慣病として取り組む疾患に位置づけられた.COPD患者はわが国で少なくとも530万人以上の潜在患者がいると推定され,この疾患に対する有効で早急な対策が必要とされている1).COPDに対する呼吸リハビリテーションや呼吸理学療法は,この10年間で多くの科学的エビデンスが集積され,有効な治療として認識されてきている.
本稿では,COPD患者に対する呼吸理学療法の過去10年間の変化や進歩をまとめ,COPD患者に対する呼吸理学療法の最前線と今後予想される展開について解説する.
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