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特集 内部障害のリハビリテーション医学・医療の進歩
3 呼吸リハビリテーションの進歩
Progress in Pulmonary Rehabilitation
稲垣 武
1
,
高橋 仁美
2
Takeshi Inagaki
1
,
Hitomi Takahashi
2
1千葉大学医学部附属病院リハビリテーション部
2福島県立医科大学保健科学部理学療法学科
キーワード:
呼吸リハビリテーション
,
慢性呼吸不全
,
非薬物療法
,
統合ケア
Keyword:
呼吸リハビリテーション
,
慢性呼吸不全
,
非薬物療法
,
統合ケア
pp.1106-1112
発行日 2021年10月18日
Published Date 2021/10/18
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- 参考文献 Reference
要旨 呼吸リハビリテーションは,患者の症状を軽減し,QOLやADL,さらには身体活動性を向上させ,より積極的に社会参加を促すオーダーメイドの包括的医療介入である.そのプログラムは,運動療法,栄養療法,セルフマネジメント教育,心理社会的サポートなどを中心に,それぞれのヘルスケアプロフェッショナルが協働して展開される.エビデンスについては,慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease:COPD)において確立されており,薬物療法や酸素療法によってすでに症状が改善している患者においても,さらに上乗せの改善効果が得られる.近年では,COPD以外の呼吸器疾患に対しての呼吸リハビリテーションの有用性が示されてきており,今後,さらなる実践と普及が期待される.
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