特集 ファシリテーションは今
小児中枢神経疾患とファシリテーション
小塚 直樹
1
,
中野 勝美
2
,
横井 裕一郎
3
Kozuka Naoki
1
1札幌医科大学保健医療学部理学療法学科
2聖ヨゼフ整肢園
3北海道立札幌肢体不自由児総合療育センター
pp.588-594
発行日 2002年8月15日
Published Date 2002/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551106093
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はじめに
小児中枢神経疾患,特に脳性麻痺(以下,CP)に対するファシリテーション技術に関し,その特性,対象の違い,効果と限界について解説することが本稿の目的である.現在,わが国でCPに対して実施されているファシリテーション要素を含んだ運動療法を考えた場合,ボイタ法とボバースアプローチに二分していると考えて差し支えない.したがって今回はこの二つのテクニック中における促通要素に注目し,その理論を基盤とした理学療法アプローチを実施した症例を通して,臨床的論証(clinical evidence)を展開したい.
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