症例報告
7年間の入院生活をした脳卒中片麻痺患者の外来理学療法を通して
西村 由香
1
,
吉尾 雅春
2
Nishimura Yuka
1
1市立三笠総合病院リハビリテーション科
2札幌医科大学保健医療学部理学療法学科
pp.855-858
発行日 1998年11月15日
Published Date 1998/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105183
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はじめに
本症例は,発症後2度の入院によって,7年間のリハビリテーション医療を受け続けた後,当科で外来理学療法を施行し,短期間で身体機能,ADLに改善がみられた症例である.本報告では,長期間の入院でリハビリテーション医療を受けながらも,なお深刻な問題を残したそれまでの医療の反省すべき点について考察し,慢性期脳卒中片麻痺患者への関わり方について検討する.特に身体機能の問題,ADL改善への関わり方について,また個人としての患者および家族への対応について触れる.
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