特集 理学療法の展望
21世紀の理学療法―私はこう考える
公的介護保険と訪問リハビリテーション
中村 一平
1
Nakamura Ippei
1
1宗像水光会総合病院リハビリテーション部
pp.914-915
発行日 1996年12月15日
Published Date 1996/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104943
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2000年(平成12年)から「公的介護保険」(以下,介護保険)が,居宅・施設で同時に実施される見通しである.約4年の準備期間に,厚生省は人材育成と施設拡充の硬軟両面にわたり,全国的に均衡のとれた基盤整備を迫られている.
「高齢社会」が社会問題化して久しいが,わが国の高齢化の特徴は,『①高齢化の進展が1970年代以降と比較的最近であること,②高齢化のスピードが世界で最も速く,2010年頃には世界ーの高齢化率(65歳以上の人口の割合)になること,③75歳以上の後期高齢者が2010年には高齢者の47%を占めることにある』(厚生白書,平成8年版)といわれる.
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