主張
公的介護保険導入と病院
N
pp.1021
発行日 1995年11月1日
Published Date 1995/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901645
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社会保障制度審議会が公的介護保険導入を正式に勧告し,同時に医療保険制度の抜本的改革の必要性を強調した.これを受けて近い将来の介護保険導入論議が本格化する.
すでに公的介護保険を社会保険方式で導入したドイツが参考となるわけであるが,同国では本年4月1日より,まず在宅介護に対して3段階の給付を開始した.ついで保険料のアップを図った上,明年7月1日よりの施設介護に対する給付も決定している.しかし介護施設の絶対数の不足の上,病院における在院日数の極端に短い国での介護保険と,我が国における医療・介護を同一視することには多くの問題を含んでいる.
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