ひろば
信頼関係が生んだ満足のいく退院
原口 忠
1
1仁多町立仁多病院
pp.28
発行日 1997年1月15日
Published Date 1997/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104668
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Yさんが転入院されてきたのは,脳出血発症後半年以上たってからで,前病院の提供書には「一時は意識レベル3桁にあったが,緊急開頭血腫除去術を施行後,徐々に意識レベルは改善,経口で食事可能となり,構語障害もかなり改善したが,左片麻痺は強く残存する」とあった.当院リハ開始時評価において健側上下肢に問題点はないが,患側上肢は廃用手状態,同じく下肢は随意収縮のみであり,本人家族の「伝い歩きでも出来れば・・・」という希望に対し,発症後8か月が経過し,さらに現在の状態を考えあわせて「一緒にがんばりましょう」というのが経験の浅い私の精一杯の言葉であった.
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