特集 特別養護老人ホームにおける理学療法
特別養護老人ホームにおける理学療法士の関わりと課題
吉池 将弘
1
Yoshiike Masahiro
1
1緑成会病院・整育園リハビリテーション部
pp.774-779
発行日 1996年11月15日
Published Date 1996/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104637
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1.はじめに
特別養護老人ホーム(以下,特養)のもつ機能は,そこで生活している高齢者の自立生活を援助するばかりでなく,地域の在宅高齢者に対する総合的援助,あるいは在宅介護者に対して介護面での指導的役割を果たす,いわば地域リハビリテーション活動の中心的役割を担っていくことである.
しかしながら現在,特養における理学療法士(以下PT)は非常勤が中心で,その関わり方は量的にも質的にも不備な部分が多く,上記のサービス機能に十分な対応ができるものではない.
本稿では,特養に関わってこられた多くの先輩方の歴史を振り返るとともに,東京都における特養の現状と問題点を見つめながら,今後の課題等について,(社)東京都理学療法士会特養委員長として,また特養に関わる1人のPTとして意見を述べさせていただく.
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