Japanese
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特集 特養・在宅のリハビリテーション
特別養護老人ホームにおける理学療法士の役割
The Role of Physical Therapist in Nursing Home for the Aged
香川 幸次郎
1
,
熊井 初穂
2
Kougirou KAGAWA
1
,
Hatuho KUMAI
2
1東京玉葉会青陽園
2国立療養所東埼玉病院
1Seiyoen Nursing Home.
2Higashi Saitama National Hospital.
pp.599-603
発行日 1978年9月15日
Published Date 1978/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101745
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はじめに
全国で33万人のねたきり老人が存在するといわれており,今日大きな社会問題としてクローズアップされている.在宅障害老人に対する関心,施策とあいまって,これら老人を収容している特別養護老人ホーム(以下特養ホームと記す)も老人を収容し,単に日常の世話をするという域を脱し,老人の自主・自立への援助へと変革することを強くもとめられている.これの大きな柱に,リハビリテーション・サービスがある.
我々,理学療法の分野に対しても,入所老人サービスの一環として,そのニードは高く,これに応ずるため,全国的にも,理学療法サービスが実施されて来ている.しかも,それは単に施設内に留まることなく,施設の地域開放への推移とあいまって,より多様化の傾向にある.
しかし,その歴史は浅く,特養ホームでのPTの役割をどのように位置づけ,機能しうるかは,今後PT一人一人の実践を通じて形成されていくものと考えられる.
そこで,我々の業務を紹介し,日頃考えていることを述べる.
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