Japanese
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特集 生活関連動作
移動能力と生活関連動作
Activities Parallel to Daily Living: The Capacity of Locomotion and Activities Parallel to Daily Living
高橋 精一郎
1
,
後藤 武重
2
Seiichiro TAKAHASHI
1
,
Takeshige GOTOH
2
1九州リハビリテーション大学校理学療法学科
2徐州設計一級建築士事務所
1Department of Physical Therapy, Kyushu College of Rehabilitation.
2Joshu Architect Office.
pp.595-600
発行日 1994年9月15日
Published Date 1994/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104081
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Ⅰ.初めに
障害を有しながらも自己の目的や必要に応じた生活を遂行できることがリハビリテーションの最終にして最高の目的である.そのためには屋内はもちろん,屋外においても比較的自由に行動できることが不可欠となる.
病院内における理学療法訓練もこのことを念頭において計画・実施されるのであるが,これまでの状況をみても十分に目的を達しているとは思われない.
その主な原因は障害者自身の機能・能力障害によるものであろうが,患者の意欲を阻害したり実行を困難にしている因子として,建築物や交通機関・道路状況などの環境問題を見逃すわけにはいかない.
そこで本稿では理学療法士の立場から,障害者の屋外移動能力と環境の関係から問題点を提起する.そしてその問題点を受けて,建築士の立場から解決策を障害と対比させながら論じることにする.
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