理学療法草創期の証言
理学療法教育の夜明け
松村 秩
1
1東京都立医療技術短期大学
pp.556
発行日 1994年8月15日
Published Date 1994/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104068
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1963年,我が国の理学療法教育が始まる,その前夜にリハビリテーション(以下,リハと略.)の分野でいろいろな動きが起こっている.国際的には世界保健機構(WHO),世界理学療法連盟(WCPT)から派遣された専門家による勧告や,講習会に来日した米国の理学療法士,作業療法士たちによる提言などである.
我が国のリハを視察した彼らの提言の中に,施設におけるリハの設備は整っているが,理学療法,作業療法の専門家がいないからまず教師を養成するためにインドの大学に留学生を送ったらどうかという提案があった.これは,日本はインドより先進国だと自負していた厚生省を慌てさせたようである.
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