私はこう思う シンポジュウムをきいて
公衆衛生は夜明け前
大平 昌彦
1
1岡山大学衛生学
pp.47-48
発行日 1964年1月15日
Published Date 1964/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202781
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公衆衛生活動の中心的な存在としての保健所が魅力に乏しいところであるとか,職員の充足率が低いとか地区民からの認識が足りないとか等々,芳しからざるうわさを聞くことが少なくない。大学で関連学科を専攻し,一人でも多くの医師をこの方面に送り込もうと意気込んでいる私にとっては,まことに憂慮に耐えない問題である。
この度の日本公衆衛生学会第一分科会のシンポジウムは,こういう保健所の,いわばデッド・ロックを問題にとり上げ,何とかこれを打開しようとの意図のもとに企画されたように思われる。
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