クリニカル・ヒント
ギプス装着後のシャワー浴の工夫
神戸 晃男
1
,
山田 俊昭
1
,
神戸 敏子
2
,
佐々木 弘之
3
1金沢医科大学病院リハビリテーション部
2浅ノ川総合病院看護婦
3石川整肢学園
pp.355-356
発行日 1994年5月15日
Published Date 1994/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104014
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1.初めに
筆者は昨年の夏,毎年恒例の職員ソフトボール大会に出場したとき右腓腹筋の肉ばなれを起こしてしまい,その治療に右大腿から足部にかけて膝伸展位で1週間ギプスをまく羽目となった.
最初,肉ばなれは数日で良くなると思っていたが,主治医によると3週間安静が必要で,ギプスを巻いたほうが早く治り,痛みが軽減するとのことなのでギプスを巻いてもらうことにした.歩行時,少し体重をかけて痛かった右足が,ギプスをしてからは,さほど痛みが無く,何とか歩けるので喜んで帰宅した.しかし自宅では,ギプスを巻く前,何不自由無く行なっていたトイレ動作やシャワー浴などの日常生活が何と不自由になってしまうのかとつくづく体験した.
たまたま,自宅のトイレは洋式であり,食事もいすに腰掛けて行なっていたので何とかできた.しかし,シャワー浴はギプス内側に大腿から水が入るので使用することはできず,夏でむし暑くどうしようかと自分自身思案していたとき,妻が自宅に普段備えてあるごみ袋やサランラップなどを使用して問題無くシャワー浴をできるようにしてくれた.これは,妻がたまたま看護婦であり,それですぐ対応できたのであるが,この方法は,妻のオリジナルであり,私自身,体験を通して次のように,さらに少し工夫してみた.
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