研究・調査・報告
産褥の早期シャワー浴および洗髪に関する考察(第1報)
藤森 和子
1
,
山田 ひろ子
1
,
根津 八紘
1
1諏訪マタニティ・クリニック
pp.303-306
発行日 1978年5月25日
Published Date 1978/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205377
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1.はじめに
産褥期の褥婦については,一口に言って絶対安静という慣習(因習と言うべきものか)が踏襲されており,代々母から娘へ言い伝えられている。例えば,入浴・水使用・読書等の禁止など,まだまだその慣習に帰する家庭が多い。しかし,①98%の施設分娩,②公衆衛生の進歩に伴う家庭環境の向上(風呂・台所・便所等),③食生活の向上,④主婦の労働力の軽減等を考慮すると,産褥の摂生は,それらの向上と共に,もっと飛躍したものが一般化していいのではないだろうか。反って,絶対安静にしておくことで,その弊害はないのだろうか。
私たちはその中の1つ,早期シャワー浴・洗髪の弊害の有無について検討してみた。
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