Japanese
English
特集Ⅰ 院内感染
理学療法現場での感染予防
Nosocomial Infection: Prevention of Infection in Physical Therapy Settings
内田 成男
1
,
椿原 彰夫
2
,
藤沢 しげ子
3
,
遠藤 敏
3
,
野田 幸雄
3
Shigeo UCHIDA
1
,
Akio TSUBAHARA
2
,
Shigeko FUJISAWA
3
,
Satoshi ENDO
3
,
Yukio NODA
3
1慶應義塾大学月が瀬リハビリテーションセンター理学療法科
2慶應義塾大学月が瀬リハビリテーションセンターリハビリテーション科
3慶應義塾大学病院リハビリテーション科
1Department of Physical Therapy, Keio University Tsukigase Rehabilitation Center.
2Department of Rehabilitation Medicine, Keio University, Tsukigase Rehabilitation Center.
3Department of Rehabilitation, Keio University Hospital.
pp.300-303
発行日 1992年5月15日
Published Date 1992/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103504
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Ⅰ.初めに
最近のリハビリテーション医療の発展は見覚ましく,理学療法の対象とされる患者の増加は著しい.しかも単なる数の増加にとどまらず,その疾患の種類,また重症度にも大きな変化を示している.それはNICU,ICUでの理学療法,あるいは,ハイリスクな悪性腫瘍,重症臓器不全,感染症などの患者に対する理学療法と質量ともに拡がりをみせてきた.なかでも従来,理学療法士のかかわりの薄かったNICU,ICUなどでの理学療法の増加により,リスク管理としての感染予防の重要性が認識されるようになってきている.
昨今,院内感染の問題がクローズアップされ始め,さらにエイズウイルスやB型肝炎ウイルスなど,血中ウイルス感染も含めて,その対策が検討され始めている1,2).そこで理学療法部門における院内感染対策について述べてみたい.(なお,水治療については,月が瀬リハビリテーションセンターの報告である.)
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