Japanese
English
特集Ⅰ 院内感染
B型,C型肝炎などウイルス疾患の予防
Nosocomial Infection: Prevention of Transmission of Hepatitis B Vrirus, Hepatitis C Vrirus and Other Bloodborne Viruses in Hospital Employees
宮崎 正子
1
,
岩村 伸一
1
,
富田 昭
1
,
大西 三朗
1
Masako MIYAZAKI
1
,
Shinichi IWAMURA
1
,
Akira TOMITA
1
,
Saburo ONISHI
1
1高知医科大学第1内科
1Department of Internal Medicine I, Kochi Medical School.
pp.294-299
発行日 1992年5月15日
Published Date 1992/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103503
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Ⅰ.初めに
院内感染予防の対象となる代表的ウイルス性疾患としてB型肝炎が挙げられるが,最近ではC型肝炎ウイルスに対する対策が問題となっている.現在,肝炎ウイルスはA,B,C,D,Eの5種類に分類されているが,BおよびC型肝炎ウイルスは非経口感染様式をとり,血液を介し患者から医療従事者に感染する危険性が高い.B型肝炎については医療従事者に生じた感染事故を契機として現在ではほぼ確立された院内感染予防対策1)が整っており,C型肝炎ウイルスならびにHIVの感染予防対策についてもその規範に準じて行なわれている.そこで,B型肝炎に対する院内感染予防を中心に院内感染予防の面から重要と思われるウイルス性疾患について述べる.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.