クリニカル・ヒント
高齢者の理学療法;その運動量について
藤沢 しげ子
pp.184-185
発行日 1989年3月15日
Published Date 1989/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102734
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高齢化社会の到来は,われわれリハビリテーション科の診療にも反映されており,日々の業務の中で,80代,90代の患者さんの占める割合も高まっている.
これらの高齢者は有病率も高く,例えば厚生省『患者調査』による年齢階級別にみた有病率では,65歳を過ぎると著しく上昇し,受療率も増加を示している1).さらに高齢者では一人で多くの疾患を有しているもの(multiple pathology)が多いのも特徴であって,65歳以上の入院患者では平均3種類の疾患を有すると言われている.また,Howellは剖検により平均7種の病変があったことを報告している2)
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