Japanese
English
原著
高次脳機能障害を伴う重症片麻痺例に対する早期誘発歩行訓練の効果について
Effect of Induced Gait on Early Recovery in Severely Hemiplegic Patients with Higher Brain Dysfunction
網本 和
1
,
杉本 諭
1
,
高橋 哲也
1
,
後藤 恵子
1
,
牧田 光代
1
,
小松 みゆき
2
,
三好 邦達
1
,
青木 治人
1
Kazu AMIMOTO
1
,
Satoshi SUGIMOTO
1
,
Tetsuya TAKAHASHI
1
,
Keiko GOTOH
1
,
Mitsuyo MAKITA
1
,
Miyuki KOMATSU
2
,
Kunisato MIYOSHI
1
,
Haruhito AOKI
1
1聖マリアンナ医科大学病院リハビリテーション部
2聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院リハビリテーション部
1Department of Rehabilitation, St Marianna University School of Medicine Hospital.
2Department of Rehabilitation, St Marianna University Yokohama City Hospital.
pp.205-209
発行日 1992年3月15日
Published Date 1992/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103475
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Ⅰ.緒言
脳損傷例における高次脳機能障害と重度な麻痺の存在はきわめて重篤な障害を構成し,そのリハビリテーションは著しく困難であることが知られている.このような例に対してどのような治療的接近が可能であるかを検討することは重要である.これまでにも早期歩行に関する幾つかの報告1~5)があるが,いずれも早期から歩行しなかった群,すなわち対照群と比較しての検討は行なわれていなかった.今回われわれは,1988年5月からこのような重症例に対して,早期から長下肢装具を用いて積極的に誘発歩行訓練を施行し,その臨床効果について従来の訓練方法を施行した群と比較検討したので報告する.
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