Japanese
English
原著
上肢協調性運動の定量的評価の試み・第2報
Development of a Quantitative Assessment of Coordination of the Upper Limb(Part 2)
浅賀 忠義
1
,
中田 正司
1
,
中津川 直美
1
,
松本 昭久
2
Tadayoshi ASAKA
1
,
Masashi NAKATA
1
,
Naomi NAKATSUGAWA
1
,
Akibisa MATSUMOTO
2
1国立療養所札幌南病院
2国立療養所札幌南病院神経内科
1Department of Physical Therapy. Sapporo Minami National Hospital.
2Department of Occupational Therapy, Sapporo Minami National Hospital.
pp.58-62
発行日 1992年1月15日
Published Date 1992/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103436
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Ⅰ.初めに
上肢における協調運動障害の評価方法として,パーソナルコンピューターおよびその周辺機器を用いた方法が開発され,簡易的な定量的検査方法として発展してきている1-3),筆者らも,ディジタイザーおよびスタイラスペンの利用を思いついて,小脳機能の検査方法として従来から普及している打点テストおよび線引きテストを参考にすることが可能となり,さらに改良を加え新しい評価方法を考案してきた4-7).この結果,瞬時により正確な測定結果を得ることが可能となったことは述べるまでも無く,従来の簡易法では測定困難であった運動遂行過程における位置的誤差や時間的不規則さ,さらにはリズム誤差などの定量化が可能となった5).
本研究の目的は,本法の有効性および協調運動障害によるさまざまな臨床症状と測定項目との関連性,さらには測定結果とADL重症度との相関について統計的な検討によって明らかにすることである.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.