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特集 卒後教育
養成校における卒後教育システムの現状と展望
Postgraduate Education in Physical Therapy: The Role of Physical Therapy Schools in the Postgraduate Education for Physical Therapists; Present and Future
西本 東彦
1
Haruhiko NISHIMOTO
1
1行岡医学技術専門学校リハビリテーション科
1Yukioka School of Allied Health Professions, Department of Physical Therapy.
pp.238-241
発行日 1991年4月15日
Published Date 1991/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103241
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Ⅰ.初めに
理学療法士の養成教育は,1973年国立療養所東京病院付属リハビリテーション学院において開始され,すでに27年の歳月が流れた.この間わずか1校だった養成校が,昨年新設された4校を含め,48校を数えるに至った.このうち14校が,国,公,私立の三年制短期大学であるが,四年制大学は未だ設置されていない.
学校の設立母体や歴史にはそれぞれ違いはあっても,一人の人間が理学療法を学び,人間として(社会人として)の成長を意図されて今日に至っていることは,まぎれも無い事実である.そして,この時の流れは医学の進歩を生み出し社会の変革をも道連れにしてきたのである.理学療法士としてのわれわれもまた改革,改善されての時の流れであった.
そして,1989年には,2度目の理学療法士作業療法士学校養成施設指定規則(以下,指定規則と言う.)の改定が行なわれ,社会構造の変化に対応できる理学療法士を世に送り出す第一段階も用意された.
また,ここ数年間,理学療法士作業療法士国家試験の合格率は,全国平均で90%を上回っており,各養成校とも均衡した水準を維持できてきたとみることができる.
ここまでくると,理学療法士の質向上を図るため,一つは四年制大学の設置であり,いま一つは,卒後教育をどう進めるかの二つが重要になってくる.この中で,養成校がかかわる卒後教育について現状と今後の展開を述べることにする.
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