Japanese
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特集 通所・訪問リハビリテーションの技術
訪問指導の展開
Practices of Rehabilitation in Day Care and Home-visit Setting: Knowlege and Techniques of Home Nursing Instruction
鎌田 ケイ子
1
Keiko KAMATA
1
1東京都老人総合研究所看護学研究室
1Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology, Nursing Section.
pp.384-389
発行日 1989年6月15日
Published Date 1989/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102790
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Ⅰ.初めに
医療者が,病院を出て患者の家庭に出向くには,それなりの意識の転換を必要とする.なぜならば,現在の医療は医療者が病院で待っていても引きも切らず,自然と患者は病院を訪れてくるからである.しかし,実際に病院に出向けない患者が,家庭に置き去りにされている姿は,病院の中にいては,杳(よう)として見えないだけなのである.
したがって,病院を出て患者の家庭に出向くには,見えにくい現実をあえて見ようとする医療者としての責任ある眼識と,さらには実際にそこに出向いていく責任ある行動力とが必要であろう.
本稿では,今ここでなぜ,訪問指導が必要なのかを問うてから,訪問指導の実際の展開について述べてみたいと思う.
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