特集 中間施設とこれからの病院
中間施設に何を期待するか
佐々木 輝幸
1
,
桑名 忠夫
2
,
三好 春樹
3
,
勝田 登志子
,
鎌田 ケイ子
4
,
柳生 法雄
5
,
一条 勝夫
6
Teruyuki SASAKI
1
,
Tadao KUWANA
2
,
Haruki MIYOSHI
3
,
Keiko KAMATA
4
,
Norio YAGYU
5
,
Katsuo ICHIJO
6
1厚生省保健医療局国立療養所
2社会福祉法人信愛病院
3生活とリハビリ研究所理学療法士
4東京都老人総合研究所看護学研究室
5元埼玉県桶川市福祉事務所
6自治医科大学病院管理学
pp.301-307
発行日 1985年4月1日
Published Date 1985/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208557
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中間施設の検討とは施設体系改善策の検討
中間施設については,その定義内容が不明確なまま,様々の議論を呼んでいる.中間施設なる言葉の由来について,森幹郎氏は辞典等の考証からハーフウエイハウスの訳語に始まるという.上田敏氏も「中間施設とはハーフウエイハウス,デイホスピタル,ナイトホスピタルなどの総称であり,病院から家庭(地域社会)への退院,再適応を容易にするための病院と家庭との中間の施設」と述べている.これらは精神科領域にまず発展したが,最近は寝たきり老人や慢性疾患患者に関して論じられることも多く,用法が更に拡がっていると思われる.
59年4月に出された厚生省の「今後の医療政策の基本的方向(試案)」では,医療と福祉の中間分野の施設として,次のようないわゆる中間施設について検討を進めるとしている.
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