特集 ケアマネジメントと病院
施設ではケアマネジメントがどう展開されているか
鎌田 ケイ子
1
1東京都老人総合研究所
pp.810-814
発行日 1997年9月1日
Published Date 1997/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902202
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ケアマネジメントとケアプラン
施設におけるケアマネジメントは同一機関におけるものなので,地域に比べればマネジメント機能は単純で,関連職種の合意も得られやすい状況にある.施設内のサービスの組合せは同一機関であれば,それほど問題となることもないので,そのケアマネジメントは,利用者にあらゆる関連職種が共有化できるきめ細かい,具体的な計画をいかに立てるかに重点が置かれる.すなわち,施設内での各職種が合意した結果としての「ケアプラン」の作成がケアマネジメントに当たると言い換えてもよいであろう.
ここでいう「ケアプラン」は単なる利用者の個別援助計画でもないし,また各々の職種が独自に立案する援助計画としての看護計画や介護計画,業務計画ではない,1人の利用者に対して,かかわるあらゆる職種が共有化する計画のことである.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.