Japanese
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特集 理学療法の展望
これからの理学療法を考える
心疾患の理学療法「現状と展望」
Physical Therapy of Tomorrow: Cardiac Physical Therapy “Present State and Perspective”
奈須田 鎮雄
1
Shizuo NASUDA
1
1福井循環器病院
1Fukui Cardiovascular Center.
pp.36-37
発行日 1989年1月15日
Published Date 1989/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102687
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- Abstract 文献概要
リハビリテーションの目的は「障害者(児)・患者(児)」が何らかの形で社会復帰し,日常生活などにおいて活動的で質の高い生活を達成することにある.
ひとたび心疾患によって引き起こされた心臓の機能障害と,それによる身体的機能低下を主として運動療法によって改善し,その機能をさらに向上させて可能な限り良好な社会生活に適応していくための過程をリハビリテーションと言うことができよう.つまり.虚血性心疾患などにおいては冠状動脈硬化の進行などに関与する阻害因子を可能な限り軽減し,心臓死の予防や心筋梗塞などの再発や心筋虚血発作などの機会減少を期待するもので,われわれ理学療法士は理学療法の一部である運動療法をこれらの人々に提供する立場にある.
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