あんてな
心疾患の理学療法の現状
三船 順一郎
1,2
1福井心臓血圧センター
2福井循環器病院
pp.706
発行日 1985年10月15日
Published Date 1985/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103426
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近年心疾患の治療技術,診断装置は華々しい発展を示しているが,心疾患のリハビリテーション(リハ)はどうであろうか.ここでは,現在我が国における心筋梗塞のリハが直面している問題点について述べる.
一般にリハは医師,PT,OT,ナースなどよりなるチームで進められるべきものであることは言うまでもない.この際運動療法の実施はPTにより行われる.整形外科的疾患や脳血管障害のリハにおいて,PTが運動療法を担当していない施設では“当院はリハを実施しています”とは言わないはずである.内部障害である心筋梗塞の場合はやや異なるが,運動療法はやはりPTにより実施されることが原則である.医師,ナースは勤務時間中に行わなければならない本来の仕事を有しているのである.またナースの場合,異なる診療科への勤務交代が行われるために,運動療法に習熟することは困難である.
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