Japanese
English
報告
在宅脳卒中片麻痺者の排泄動作自立者における下衣操作能力の検討
A study of motor control and lower body clothing adjustment while using toilet in home-bound persons with stroke hemiplegia.
岩田 研二
1
,
岡西 哲夫
2
,
山﨑 年弘
1
,
倉田 昌幸
1
,
河村 樹里
1
,
渡邉 佐知子
1
,
木村 圭佑
1
,
坂本 己津恵
1
,
松本 隆史
1
,
櫻井 宏明
2
,
金田 嘉清
2
Kenji Iwata
1
1医療法人松徳会花の丘病院リハビリテーション科
2藤田保健衛生大学医療科学部リハビリテーション学科
キーワード:
脳卒中片麻痺者
,
排泄動作
,
下肢荷重率
Keyword:
脳卒中片麻痺者
,
排泄動作
,
下肢荷重率
pp.1137-1142
発行日 2012年12月15日
Published Date 2012/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102666
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:本研究の目的は,健側上肢でズボンの上げ下げ(以下,下衣操作)が自立している在宅脳卒中片麻痺者の下衣操作能力を,バランス能力,および筋力との関係という側面から分析することである.対象は脳卒中片麻痺者28名で,下肢Brunnstrom stageはⅢ 10名,Ⅳ 12名,Ⅴ 6名であった.検討する評価項目は,下衣操作能力(動作遂行時間,持ち替え回数),バランス能力(静止立位時の総軌跡長,静止立位,下衣操作時の健側・患側荷重率),筋力(健側膝伸展筋力,握力)とした.結果は,バランス能力では,静止立位,下衣操作時ともに,麻痺が重度なほど荷重率は健側下肢優位であり,統計学的にもstage ⅢとⅣ,Ⅴでは有意差が認められた.また,患側機能(10秒間最大荷重率)と下衣操作能力に相関を認めなかったことからも,患側への荷重能力の向上が必ずしも下衣操作能力の向上にはつながらないことが示唆された.
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.