Japanese
English
症例報告
リスフラン靱帯損傷に対する理学療法の経験―保存治療について
Experience of physical therapy after lisfrance ligament injury of the ankle joint:conservative treatment.
岡 徹
1
,
中川 拓也
1
,
奥平 修三
2
,
古川 泰三
2
,
橋本 雅至
3
Toru Oka
1
1京都警察病院理学療法室
2京都警察病院整形外科
3大阪行岡保健大学
キーワード:
リスフラン靱帯損傷
,
保存療法
,
理学療法
Keyword:
リスフラン靱帯損傷
,
保存療法
,
理学療法
pp.563-567
発行日 2012年6月15日
Published Date 2012/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102323
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要旨:リスフラン靱帯損傷に対し動的安定性を得るために,近年,観血的治療が試みられているが,保存治療についての詳細な報告は見当たらない.そこで今回,リスフラン靱帯損傷後にテーピングと足底挿板を中心に理学療法を施行した症例について検討した.受傷後のテーピングとして,損傷靱帯の機能を考慮した方法を実施した.足底挿板はアーチの低下を防止するよう使用した.また,患部である足部機能や患部外の下肢・体幹機能の向上も同時に図った.その結果,本症例は重度の靱帯損傷であったが,足部への負担を考慮した理学療法を行うことにより,受傷24週後も疼痛や不安定感なくテニスを継続している.
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