Japanese
English
症例報告
変形性肩関節症に対する人工肩関節置換術後の理学療法の経験
Experience of physical therapy after total shoulder arthroplasty in patients with osteoarthritis of the shoulder.
岡 徹
1
,
黒木 裕士
2
,
古川 泰三
3
,
奥平 修三
3
,
水野 泰行
4
Toru Oka
1
1京都警察病院理学療法室
2京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻
3京都警察病院整形外科
4京都桂病院整形外科
キーワード:
変形性肩関節症
,
人工肩関節置換術
,
理学療法
Keyword:
変形性肩関節症
,
人工肩関節置換術
,
理学療法
pp.85-89
発行日 2011年1月15日
Published Date 2011/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101855
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要旨:変形性肩関節症に対し,除痛や肩機能の向上を得るために,人工肩関節置換術が試みられている.しかし,術後理学療法についての詳細な報告は見当たらない.そこで今回,筋力強化運動を中心とした理学療法と肩機能の経過について,症例を通し検討した.術後の筋力強化運動として,再縫着筋である肩甲下筋の修復に注意しながら,筋力の回復を促した.またROM運動では,肩甲下筋の再断裂と拘縮に注意し,段階的にROMを拡大した.その結果,本症例は術前に強い疼痛を認めたが,術部への負担を注意しながら理学療法を行うことにより,術後12週でADLが自立となった.肩機能は術後24週までは改善し,その後,術後1年時も維持されていた.
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