Japanese
English
症例報告
反復性膝蓋骨脱臼に対する内側膝蓋大腿靱帯再建術後の理学療法の経験―筋力強化運動とROM運動についての検討
Experience of physical therapy after medial patellofemoral ligament reconstruction of the recurrent patellar dislocation the knee joint.
岡 徹
1
,
黒木 裕士
2
,
水野 泰行
3
,
古川 泰三
3
Oka Toru
1
1京都警察病院理学療法室
2京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻
3京都警察病院整形外科
キーワード:
内側膝蓋大腿靱帯
,
反復性膝蓋骨脱臼
,
理学療法
Keyword:
内側膝蓋大腿靱帯
,
反復性膝蓋骨脱臼
,
理学療法
pp.1067-1071
発行日 2009年12月15日
Published Date 2009/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101543
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要旨:反復性膝蓋骨脱臼に対し動的安定性を得るために,近年,内側膝蓋大腿靱帯再建術が試みられているが,術後理学療法についての詳細な報告は見当たらない.そこで今回,特に筋力強化運動とROM運動について,症例を通して検討した.再建術後の筋力強化運動として,再建靱帯に付着する内側広筋の機能を考慮したプログラムを実施した.またROM運動では,膝装具などを用いて再断裂に注意し,膝関節屈曲角度を段階的に拡大した.その結果,本症例は高頻度の反復性脱臼例であったが,再建靱帯への負担を注意しながら理学療法を行うことにより,術後21週目でスポーツ競技復帰が可能となった.
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